プレスリリース

セメント工場を中心とした地産地消型カーボンリサイクルモデル事業が経済産業省「産官学連携による自律型資源循環システム強靱化促進事業」に採択

2025年6月2日

UBE三菱セメント株式会社(本社:東京都千代田区、社長:平野和人、以下「当社」)は、北九州市と共同で、経済産業省の令和6年度「産官学連携による自律型資源循環システム強靱化促進事業」(一般社団法人低炭素投資促進機構*¹が公募) に対し、「カーボンリサイクル資材の社会展開を目指した製造・利用技術の実証事業(以下「本事業」)」を提案し、採択されましたので、お知らせいたします。

北九州市は、環境産業のさらなる発展を図るために循環経済を推進しており、北九州市内に事業所を有する企業や大学とともに、産官学の連携組織「北九州循環経済ビジョン推進協議会(以下「協議会」)」を2022年に設立しています。当社と北九州市は、この協議会において「廃コンクリートの炭酸塩化による利活用(建設資材化・公共事業への適用)分科会*²」を立ち上げ、検討を行ってまいりました。

本事業は、当社九州工場黒崎地区(福岡県北九州市)を中心に、セメント工場から排出されるCO₂と、工場近隣で調達可能な廃コンクリート等の廃棄物や化学工場・製鉄所から排出される副産物を用いて、CO₂固定再生骨材・路盤材や炭酸塩人工砂*³といったカーボンリサイクル資材を実証規模で製造し、これらを北九州市の公共施設で利用するまでの一連の地産地消モデル事業を実証します。

当社は、地球温暖化対策の推進を最重要施策の一つと位置づけ、脱炭素社会の実現に向けた研究開発に取り組んでおります。本事業では、カーボンリサイクル資材の利用拡大・普及とともに、北九州市だけでなく、他の地域でも展開可能な資源循環モデルとなることを目指し、国内各地のカーボンリサイクル市場の構築に貢献してまいります。

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     本事業で実証するカーボンリサイクルモデル事業のイメージ

*¹:エネルギー環境適合製品の開発および製造を行う事業の促進に関する法律に基づく、経済産業大臣より指定を受けた需要開拓支援法人。経済産業省の令和6年度「産官学連携による自律型資源循環システム強靱化促進事業」の補助事業者に採択され、本事業を運営。
https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/saitaku/2024/s240814002.html )

*²:詳細は、以下北九州市環境局のプレスリリースをご参照ください。
2024年3月11日 サーキュラーエコノミーの推進プロジェクトが始動!~「北九州循環経済ビジョン推進協議会」にて新たな分科会を設置します~
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/001079848.pdf

*³:詳細は、以下プレスリリースをご参照ください。
2025年1月28日 CO₂を固定したカーボンネガティブの人工砂「GX-eビーズ™」を開発 ~国内初、普通強度のコンクリートに利用可能な炭酸塩細骨材~ (https://www.mu-cc.com/information/20240128_01.html)              

                                                                   

以上

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