セメントは「水を混ぜると固まる粉」、コンクリートは「セメントを使った人工の石」
セメントは、水と反応して固まる性質をもった粉末です。
主な原料は、炭酸カルシウムという成分を多く含む石灰石、酸化アルミニウムなどを含む粘土、二酸化ケイ素を含む珪石、酸化鉄など。これらを混ぜて砕き、高温で焼くと、水と反応して固まる性質に生まれ変わります。これを粉末状にしたものがセメントです。
コンクリートは、セメントに、砂、砂利、水を加えて固めたもの。水と反応して固まるセメントの性質を生かして、砂と砂利を固めています。最初はどろどろした状態なので、形を自由に作れる「人工の石」です。建物や橋などを作る材料として使われます。
まだ固まっていない、どろどろした状態は「生コンクリート」と呼ばれます。
コンクリートの仲間たち
セメントに水を加えただけのものはセメントペーストといいます。砂や砂利が混ざっていない分、固まったときにコンクリートより表面がなめらかになります。最後の仕上げとしてコンクリートの表面に塗られたり、コンクリートのひび割れを補修したりするときに使われます。
セメントペーストやコンクリートの仲間として、「モルタル」というものもあります。モルタルは、セメントに砂と水を加えたものです。なめらかさは、セメントペーストとコンクリートの中間です。コンクリートにタイルなどを張り付けるとき、ブロック塀などコンクリート同士をくっつけるときなどに使われます。
道路はコンクリートでできている?
街で見かける灰色で硬いものには、道路もあるでしょう。道路は、コンクリート舗装もありますが、多くはアスファルト舗装です。アスファルトは原油から得られるネバネバした物質で、セメントとは別物。熱を加えると液状になり、常温で固まるため、アスファルトによって、砂と砂利を固めて道路をつくっています。
コンクリート舗装は、アスファルトに比べて、丈夫かつ長寿命で、メンテナンスの頻度が少なくてすむという特徴があります。しかし、初期費用が高く、しっかり固まるまでに時間がかかることから、アスファルト舗装が多く選ばれています。近年、技術革新により短所が改善されており、サステナビリティの観点からも、耐久性に優れ長期的には経済的なコンクリート舗装が注目されてきています。

セメントとコンクリートのちがいは?
セメントは学校の校舎やマンションなどさまざまなところで使われているんですよ。
あれ? でも、わたしの住んでいるマンションは「鉄筋コンクリート造」ってママが言っていたような……。
そうそう、あの灰色で硬いのはコンクリートだと思ってた。セメントとはちがうのかな?
その疑問に答えましょう。ズバリ、セメントとコンクリートのちがいはこれなんです。