お知らせ

CO₂を固定化した人工砂「GX-eビーズ™」をインターロッキングブロックに適用 ~研究所構内での試験施工を実施~

2025年7月2日

UBE三菱セメント株式会社(本社:東京都千代田区、社長:平野和人、以下「当社」)は、当社が開発したCO₂を固定化した炭酸塩人工砂「GX-eビーズ™」*¹を用いたインターロッキングブロック(以下「CO₂固定化ILB」)を試作し、2025年6月12~13日にかけて当社研究所(山口県宇部市)の構内で試験施工を実施しました。

ILB単体 (002).JPGCO₂を固定化したインターロッキングブロック(ILB)

CO₂固定化ILBは、当社グループ会社であるサンヨー宇部株式会社(本社:山口県山口市、社長:大西利勝)のILB製品(商品名:スリムペイブ*²)において、細骨材の25~50vol.%をGX-eビーズに置換して試作し、十分な所用性能を確保できることを確認しました。また、CO₂固定化ILB(施工面積:約37㎡、使用個数:1,833個)は、従来のスリムペイブ(施工面積:約20㎡)と共に当社研究所構内に敷設し、約70kgのCO₂を固定化しています。今回の試験施工により、GX-eビーズの置換率を更に高めることが可能と明らかになったため、今後CO₂固定化量の更なる増加を目指します。

この試験施工では、経済産業省の補助事業「産官学連携による自立型資源循環システム強靭化促進事業」に採択された「カーボンリサイクル資材の社会展開を目指した製造・利用技術の実証事業(以下「本事業」)」*³の一環として施工見学会を開催し、補助事業を運営する(一社)低炭素投資促進機構や、本事業で連携している北九州市および北九州市立大学も見学に訪れ、今後の事業展開に期待を寄せています。  

ILB施工後.jpg
      研究所構内に敷設したCO₂固定化ILB

                          

CO₂固定化ILBは、2025年7月16~18日に岩手県盛岡市で開催されるコンクリート工学年次大会(主催:公益社団法人日本コンクリート工学会)のコンクリートテクノプラザ2025の当社ブースで展示します(ブース番号:68・69)。コンクリートテクノプラザ2025にご来場の際には、ぜひ当社ブースにお越しください。

施工見学会.jpg
           ILB施工見学会の様子

*1:詳細は、以下プレスリリースをご参照ください。
2025年1月28日 CO₂を固定したカーボンネガティブの人工砂「GX-eビーズ™」を開発 ~国内初、普通強度のコンクリートに利用可能な炭酸塩細骨材~
https://www.mu-cc.com/information/20240128_01.html )

*2:スリムペイブ
https://www.sanyo-ube.co.jp/products/ilb/slimpave.html

*3:詳細は、以下プレスリリースをご参照ください。
2025年6月2日 セメント工場を中心とした地産地消型カーボンリサイクルモデル事業が経済産業省「産官学連携による自律型資源循環システム強靱化促進事業」に採択
https://www.mu-cc.com/information/20250602_1.html)              

                                                                   以上

本件に関するお問い合わせ

〒100-8521 東京都千代田区内幸町二丁目1番1号 飯野ビルディング12F

UBE三菱セメント株式会社 総務部広報室