生態系および生物多様性の保全

1.課題認識・取組姿勢

長期間におよぶ鉱山操業においては、鉱山のライフサイクルを通じて、生物多様性の保全への取り組みが不可欠です。
当社グループでは、開発前の環境影響評価から、操業期間中の緑化、希少動植物保全、さらには閉山後の採掘跡地復元に積極的に取り組んでいます。

2.施策・取り組み

生態系リスクについての分析・把握

TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース:企業が自然資本や生物多様性に関わるリスクや機会を把握し、それらの影響を財務的な観点から情報開示する為の枠組み)が推奨するLEAP(Locate(発見)、Evaluate(診断)、Asses(評価)、Prepare(準備))アプローチを用いて生態系のリスクや影響について分析・把握を2026年度末を目途に行います。

開発前の環境影響評価(東谷鉱山)

東谷鉱山では、採掘範囲拡張の際に実施した環境影響評価において、当該区域で動物956種を確認し、重要動物100種を科学的に特定。ナカヤママイマイ等の希少種について保全措置を実施しています。
また、粉じん・騒音・水質に関する詳細調査を実施し、鉱山操業の環境影響への影響を低減する対策を講じています。

希少種であるナカヤママイマイ
鳥類調査の様子
昆虫類、クモ類調査の様子

緑化活動と地域連携(伊佐鉱山他)

各鉱山では、終掘時の緑化率100%達成を目指して採掘の進展にあわせて緑化を実施している他、地域植樹や清掃活動にも積極的に参画しています。

植林活動
採掘後の鉱山で植林を実施
伊佐川清掃活動の様子

希少植物の保全・移植と長期復元(宇根鉱山・東谷鉱山)

菱光石灰工業(株)宇根鉱山では、武甲山固有種チチブイワザクラ等を地元行政と連携し、植物園で保護・増殖して、採掘跡地へ復元しています。
また、東谷鉱山では開発予定範囲に分布していた希少植物22種の移植を成功させ、順調に活着をしていること確認しました。

武甲山固有種のチチブイワザクラ
東谷鉱山で移植した希少植物(エビネ)の活着状況

採掘終了後の跡地復元(美唄炭鉱)

北海道の美唄炭鉱(北菱産業埠頭(株))の採掘跡地については、埋戻しおよび緑化作業を計画的に遂行しています。

美唄炭鉱採掘跡地
美唄炭鉱採掘跡地の埋戻し/緑化状況